住宅ローン金利の低下により活気を取り戻す住宅市場

2023年に入り、米国30年固定住宅ローン平均金利は、5.99%(Mortgage News Daily)と、9月中旬以来初めて6%を下回りました。
これは、毎月の予算が$2,500の住宅購入者は、11月に住宅ローン金利が7%を超えたピークに達した時よりも約$35,000多く家に費やす余裕ができたという試算になります。これにより、4か月で初めて$400,000の家を購入することができます。

 

しかし、住宅ローン金利が3%台に留まっていた1年前よりも、買い手は約$95,000購買力が下がっているものの、金利が最高値7%から1%以上低下したことは、多くの買い手にとって好材料となりました。

 

Redfin社のHomebuyer Demand Index(Redfinエージェントの物件内覧やその他サービスのリクエスト)は、2022年10月の安値から19%上昇しており、新たに市場に出た物件の37%が2週間以内にオファーが来るという状況で、2022年7月以来の最高水準となっています。
住宅の売り手についても、市場に出る新規掲載物件は前年比-17%でしたが、これは4か月で最小の減少幅であり、特に12月の-24%から大きく改善しています。

 

Redfin社の経済調査責任者であるChen Zhao氏は次のように述べています。
「2月のFOMCの利上げはプラス面とマイナス面があります。FRBは昨年よりもゆっくりとしたペースで金利を引き上げましたが、これは、住宅ローン金利が更に上昇する可能性が低いことを示唆します。一方で、インフレに対抗するための継続的な利上げを示唆しており、一部の楽観的な買い手が待ち望んでいた住宅ローン金利の急激な低下を妨げる可能性が高いのです。」

 

2022年後半に低迷していた住宅市場は活気を取り戻しつつあります。
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