11月の住宅販売件数は引き続き低調(対前月比-7.7%)
中古住宅販売件数(戸建て、タウンハウス、コンドミニアムなどを含む完成取引)は、11月(年率、季節調整済み)は409万件となり、前月比(10月)7.7%減少しました。
対前年同月比では35.4%の減少(2021年11月の633万件から減少)となりました。
住宅在庫数は11月末が114万戸で、10月からは6.6%減少しましたが、1年前の111万戸からは2.7%増加しました。
売れ残り在庫は、現在の販売ペースでは3.3ヵ月供給となり、10月と同水準でしたが、対前年同月比の2.1ヵ月から増加しました。
11月の中古住宅販売戸数(409万戸)は前月比7.7%減で、2021年11月の販売台数を35.4%下回っています。
2019年パンデミック前の水準を大きく下回り、パンデミックによる落ち込みを除くと、2011年以来の低水準となりました。
全米リアルター協会(NAR)によりますと、11 月の在庫は 10 月の 122 万戸から 114 万戸に減少しました。
通常、在庫は12月と1月にクリスマスや年末モードなどの季節的要因から減少傾向にあり、夏の半ばから後半にかけてピークに達します。それを考慮しても、2021年末の水準にまで在庫水準が戻ってきていることがお分かりいただけると思います。
2023年、米国経済は転機を迎えつつありますが、住宅ローン金利動向、住宅価格動向、住宅販売動向など引き続き注視して参ります。