2023年1月 マイアミへの移住者が増加

2023年1月は米不動産大手のRedfin社によると、同社の検索エンジンを利用した25%の米国人が1月に国内の大都市圏への引っ越しを検討しており、その多くはマイアミ(フロリダ州)、サクラメント(カリフォルニア州)、ラスベガス(ネバダ州)のような手ごろな価格帯の住宅を探していました。
これはパンデミック前の18%、2022年1月の22.8%、2022年第4四半期の24.5%から大幅に増加しており記録的な水準となりました。

 

住宅ローン金利の高騰により、住宅購入希望者が激減し、米国全体の住宅販売は1年前と比較して大幅に減少しましたが、2023年に入ってから住宅購入希望者はより安価な住宅へ引っ越すケースが増加しているのです。

 

一般的な毎月の住宅ローンの支払額は、2022年初頭よりも26%高くなっています。これは、2022年11月の住宅ローン金利が約20年ぶりの高水準である7%台に留まり、市場の冷え込みにも関わらず住宅価格が1年前よりも上昇しているからです。
高い住居関連費用によって、インフレによる他の商品やサービスの価格上昇とともに、比較的手ごろな価格の移住地がより一層人気となりました。

 

昨年の住宅価格は、サクラメント(カリフォルニア州)やフェニックス(アリゾナ州)など人気のある移住先で急騰しましたが、これらの地域は現在、価格が最も急速に下落している地域の一つです。さらに、これらの地域は移住元と比べてもはるかに安価な住宅が多くなっています。

 

一般的な住宅が約80万ドルで販売されているロサンゼルス(カリフォルニア州)の居住者は、ラスベガス(ネバダ州)とダラス(テキサス州)へ移住する人が最も多い地域となっています。
マイアミ(フロリダ州)は2023年1月に最も人気があった移住先であり、2022年8月ぶりにトップの座を獲得しました。この人気順位はRedfin.comのユーザーデータから計測された純流入によって計算されたものですが、最も人気のある移住先トップ10の大半はフロリダ州で、タンパ、ケープコーラル、オーランド、ノースポートなどが挙げられます。

 

ここで重要なポイントは、フロリダ州の家は決して安いわけではないということです。

 

一般的なマイアミの家は1月に47万ドルで販売されましたが、全米の価格中央値は38万3千ドルでした。
それではなぜマイアミが人気なのでしょうか。
それは、移住してくる人達が元々住んでいた地域よりもマイアミの住宅が安価であるからです。
また、フロリダ州は州所得税がないため、全体的な生活費が安くなる傾向にあることも注目されているポイントです。
マイアミに移住する多くの人の出身地のニューヨーク(ニューヨーク州)やサンフランシスコ(カリフォルニア州)ですが、例えばニューヨークの家は1月に65万ドルで販売されました。
マイアミのRedfinエージェントは次のように述べています。
「ここ数か月、他州の多くのバイヤーがフロリダ沿岸に群がってきています。ニューヨークやサンフランシスコなどどから移住してきた人は、住宅市場の回復に貢献しています。マイアミの住宅はニューヨークやサンフランシスコよりもはるかに安価で、より広い敷地、プール、恵まれた天候、安い税金のため、彼らは高い住宅ローン金利を殆ど気にしていないのです。」

 

マイアミの次に人気があるサクラメント(カリフォルニア州)、ラスベガス(ネバダ州)、フェニックス(アリゾナ州)はマイアミ同様に暖かい気候で、安価でより大きな家を見つけることができるため、米国内で非常に人気の地域となっているのです。

 

 

 

一方、最も流出者が多い地域はカリフォルニア州で、サンフランシスコとロサンゼルスが米国のどの都市部よりも多かった。続いてニューヨーク、ワシントンD.C.、シカゴなどの主要都市です。この流れはリモートワークの普及によって悪化しており、特に物価の高い沿岸地域では顕著に表れています。