Q3 住宅ローン延滞、差押えは過去最低水準を維持

  • 延滞=住宅ローンの支払いを期日通りに行うことができないこと
  • 差し押え=抵当権者が支払いを怠った後、抵当権者がその不動産を所有すること
  • REO(Real Estate Owned)=貸し手が所有している不動産(差し押さえた不動産)のボリューム

 

次のグラフは1-4ファミリー用住宅のREO(単位:ドル)を示したものです。2022年Q2は7.84億ドルでしたが、2022年Q3には8.18億ドルにまで増加しました。しかし、過去対比でみると非常に低水準で推移していることがわかります。
2022年Q2と比較すると、住宅ローン延滞率は全貸出残高で3.45%に減少し、1979年からの調査史上最も低い水準となりました。
日数別に見ると、延滞率30日(青)が1.66%と横ばい、60日(黄)が4bps増加の0.53%、90日(赤)が22bps減少の1.27%でした。

 

Black Knight社によると、差押え率は昨年から増加したもののコロナ禍前と比べると55%下回る6.5%で推移しています。
6.5%の差押えが開始
10月の差押え件数は1,960万件で増加したとはいえ、パンデミック前の水準を55%も下回っている。
10月の深刻な延滞のうち、差押えが開始されたのはわずか4%。