米国リノベーション・ローン(プライベート・デット)の特徴
FRBによる政策金利の引き上げにより、昨年まで過熱気味だった住宅市場は徐々に需要が減退しています。
このような環境下、リノベーション・ローンに投資を行っているプライベート・デットはどのような仕組みで収益を上げているのか抑えておくべきポイントを以下に列挙しました。
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米国住宅のリノベーション・ローン(RTL)の借入(デット)に投資するプライベートデット≒銀行融資
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特定の地域だけではなく、全米を網羅し、投資地域のシフトが可能
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戸建て・集合住宅・コンドなど様々な住居タイプのリノベーション・ローンに投資
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ローン期間は6~24ヶ月と短期(事業性ローンであるため、住宅ローンや不動産投資とは異なる)
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投資収益はローンから得られる利息収入=物件の売却益が投資収益になるわけではない
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投資金額=ローンの元本は、ローン対象物件が売却された時やローンの借り換え時に返済
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LTV(住宅価値に対するローン比率)を60~70%に抑え、住宅価値の変動リスクをヘッジ
=住宅価格がLTV割れしない限りローンの元本割れリスクはない
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セカンダリー市場が活発で、ローンを第三者のローン・オリジネーターにバルクで売却が可能
=ローン対象物件が売れずに元本返済不能・利息延滞などのデフォルトリスクを回避